
カウンセリングを学ぶことは、カウンセラーになる事だけが目的ではありません。
こだわらない・自由な自分になって幸せになることです。
まず自分自身が幸せになれない様ではカウンセリングの勉強とは言えません。
かつて自分自身や身内が悩んでいたのでそれを乗り越えた経験を人の役に立てたいという人がいる。
嬉しい事です。
過去の苦しさを捨てるのではなく、それを貴重な財産として活かすという心がけは他人の幸せに貢献するだけではなく
自分の人生をも豊かにしてくれます。
事実こういう動機からカウンセラーになった方はたくさんいます。
人の痛みの分かる優しいカウンセラーになる可能性があります。
しかし少し心配があります。
十分に自己及び自己の周りの問題を解決してないと、人の悩みを抱え込む恐れがあります。
逆に幸福そうな人には、何かしら面白くない感情が起こりかねません。
クライアントを離さない共依存的な関わりをもつこともあります。
その意味でカウンセリングを学ぶというのは自分自身を健康にするということになります。
自分自身がぐらつくようでは人の悩みや問題などはとても聴けません。
良い鏡になれるように、心身共に健康になり、人間としての自分を磨きあるがままに良く写せるようになることです。
かつての指導的立場の経験を活かしたい人、福祉的な経験を活かしたい人、心理学を学んだ知識を活かしたいなどの
動機からカウンセラーをめざす方があります。
こういう方は基本的な知識や力は備えておりますので強いカウンセラーになる可能性は十分にあり歓迎致します。
しかしややもすれば知識でもって分析的に見たり、人が出来ることは君にも出来るはずだという観点から、アドバイスや
力で引っ張る傾向になりまねませんので、留意する必要があります。
うまくいったつもりでも以外とそうではなかったことを思い知らされたりします。
理屈や力だけでは通じないことも起きますので、本来の力や知識は伸ばしつつ、あるがままを身につける修練をしてい
きます。

