第2回カウンセリングイベント(2013.8.10:てだこホール)


参加者からの質問に応えて


○突然ですが「人は何の為に生きるのですか・生きる意味って何ですか」と聞かれたら、皆さんはどう答えるでしょうか。

ひょっとしたら皆様の中には「生きる目的は○○です」とか「生きる意味は□□です」などと答えたりするかも知れません。

でもこういう場合、プロのカウンセラーやセラピストはそのようには答えません。

なぜならこの方はそういう理屈の答えが欲しいのではなく、「どう生きていけばいいか分からないので苦しいのです」

「生きるのが辛いのです」「どうか助けて下さい」「寂しいのです」「希望がもてないのです」

「何にも役立つことができず生きる意味がもてないのです」「死にたくなるのです」 と訴えているのですから。

軽々しく分かった風な答えは出来ませよね。

そのような意味で、講演会で多くの質問を頂きましたが、今、私は質問にお答えするのに躊躇しています。

どのたの質問の文章からもその方の準拠枠(生まれ・生い立ち・背景・環境・条件・状況・性格・価値観・習慣・身体)や意味や気持ち等が正しくつかめないからです。

それがつかめていないのに答えるのは、冒頭の例の如く、ただ言葉に反応する態度になりかねないし自分勝手なとらえ方になりかねないからです。

間違えば傷つけることにもなります。それでプロは、慎重の上にも慎重に関わるのです。それで長いことブログに載せることができませんでした。

本当は直接ご本人とお会いしてお答えするのが望ましいのですが、今回はそうはいきませんので、私の中で「多分こういう事が知りたいのだろうな」

とその方の背景や状況や意味や気持ちなどを推察して お答えすることにしました。

もしかしたら的外れかも知れませんがお許しください。 できたら、ご本人がこのブログを見てお電話をいただき、 直接の関わりができたらと願っています。

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☆問1: 40代 男性



うつ病が治ったと判断する基準は何ですか?医者の判断基準は?かん者の判断基準は?


○この質問をされた男性が、うつ病になっている本人か家族か関係者か援助者 かは定かではありませんので、実はお答えするのが難しいのです。

その人の立場によって答えが大きく異なるからです。ここでは、本人からの質問だと想定してお答えします。

多分、随分良くなってそろそろ医者から離れようかな、或いは前に進もうかなという段階に居られるのだろうと推察します。

そこまで来ているのであれば喜ばしいですね。

○さて、「うつ病が治ったと判断する医者の判断基準は?」とのことですが、

その前に実はうつ病と診断する基準は少しずつ異なることを知って下さい。

一はWHO(世界保健機関)の診断基準「ICD-10」、

二はアメリカ精神医学会の診断基準「DSM-Ⅳ-TR」、

三はその他の診断基準で様々沢山あります。

このようにその医者がどの基準を用いているかによって病名も変わることになります。以上のように、現在はまだ本人への問診を基に、先述した基準に照らし合わせて、医者が主観的に判断でするしかありません。

ですから医者の見立てが100%正確とは言えません。ひょっとしたら、うつ病ではない場合もありますよ。

近い将来脳科学が発達して、脳の客観的データに基づきうつ病と診断できる時代が来るでしょうが、それまでは医者の主観に任せにせず、自分の人生は自分で守るのだからとの意識をもって自分でも勉強して欲しいです。

※そこで、うつ病についての基本的な学習をしましょう。

うつ病のサイン

*顔色が悪い*笑顔が少なくなる*ひとを避ける*口数が減る*溜息や愚痴が多くなる

*家事仕事の能率が落ちる*飲酒量が増える*イライラ怒りっぽい*物事への関心が減る 

*化粧や風呂に関心を持たなくなる*外見(髪型や服装)を気にしなくなる*ぼーとする。

うつ病の基本的症状

一、不眠(寝つきが悪い・眠りが浅い・途中で目が覚める・朝早く目が覚める・異常に眠る)

二、抑うつ気分(涙もろくなる・気分が優れず暗くなる・億劫で体が動かない・絶望感・虚無感)

三、興味や喜びの

喪失(何も楽しめない・気分が優れない・気力が出ない・好きなことをしなくなる) その他の症状

*食欲がない*疲れやすい*動きが鈍い*性欲が落ちる*集中力がない*繋がらなくなる

*自信がなくなる *自己否定する・自分を責める*罪悪感が強い*時に死にたいと思う

うつ病の診断は以上のように、三つの基本的な症状と、その他の状態がいくつかあり、それが2週間以上あることでうつ病と診断されます。

これでお分かりの通り、その医者の治ったかどうかの判断基準は、その医者がうつ病と診断した時の症状が良くなって、相当な期間持続しているかどうかが目安となります。

病名診断の基準はあるが回復時の基準は定まっていません。

医者の主観的判断でなされるのです。

○ですからあなたは、自分で、どうしたらもう良いという決断を出せるかの判断基準を自分なりにもつ必要があります。

それには医者の考えも参考にして、自分の人生をどうしたいかによります。

もし自分だけで決められないならばカウンセリングを受けて下さい。 カウンセリングでは、病名や症状だけで判断せず、人生から決められるようになります。

そ うすれば主体的に判断を下せるようになります。



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